外壁・屋根塗装に火災保険は使える?保険会社別にご紹介!

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外壁塗装業者の選び方 > コラム > 外壁・屋根塗装費用を火災保険の風災申請で安くする方法

更新日:2021年12月20日

外壁・屋根塗装に火災保険は使える?保険会社別にご紹介!

もくじ
  1. 外壁・屋根塗装に保険会社は使える?
  2. 保険会社別火災保険の提供範囲
  3. 火災保険の申請の流れ
  4. 火災保険で外壁塗装をするデメリット

外壁・屋根塗装に保険会社は使える?

結論から言うと、外壁塗装に火災保険を適用することは可能です。

ただし、火災保険の適用には条件があります。

外壁塗装に火災保険を適用する条件

  1. 外壁・屋根の破損が自然災害によるもの
  2. 被災から3年以内に申請を行う
  3. 損害の補修にかかる費用が、火災保険の免責金額を超える

ご自宅がこれらの3つの条件に当てはまっていれば、火災保険で外壁塗装を行うことが可能です。

では、1つずつ詳しく見ていきましょう。

条件1:外壁・屋根の破損が災害によるもの

火災保険が外壁塗装に適用されるのは、「災害によって外壁・屋根に補修・塗装などが必要になった場合」です。

つまり、火災か自然災害が原因で外壁・屋根が破損していなければ火災保険の補償は受けられません。

ここでいう自然災害とは、風災(台風)・雪害(豪雪)・豪雨・水災などです。

具体的な被災例
・台風や竜巻による屋根材・外壁材の破損
・豪雪による屋根材の破損
・飛来物による外壁材・屋根材の剥がれ
・地盤面から45cmを超える浸水による外壁材の劣化

条件2:被災から3年以内に申請を行う

火災保険が適用できるのは、被災してから3年以内の補修工事と保険法で決められています。(保険法第95条)

なお、自費で既に工事を行ってしまっていても、3年以内であれば工事の請求書をもとに保険金を申請することができます。

ただし、条件2は絶対ではありません
保険法第95条によると保険給付金や保険金、解約返戻金、前払保険料を返還する権利は、権利発生時の翌日から3年間行わなかった場合、時効により消滅します。
しかし、自動的に「3年経過したから権利が消滅する」わけではありません。

時効は、時効が成立する事によって利益を受けられる者(保険会社)が、利益を失う者(私たち)に利益を受ける旨の意思表示をする事によって、初めて成立します。
この意思表示を「時効の援用」といいます。

援用とは時効の利益を受けることを相手に伝えることですので、保険会社から消滅時効を援用するという通知が保険契約者などに通知されなければ請求権は消滅しないということになります。

もしも保険金の請求を忘れているものや、後で保険証券が出てきたものなどは、3年を過ぎていたとしてもまずは保険会社に相談して請求すると、受け付けてもらえる場合が多いようです。

条件3:損害の補修にかかる費用が火災保険の免責金額を超える

火災保険には、免責金額といって、「この金額以下の補修は自己負担で直してください」という基準になる金額があります。
つまり、免責金額=自己負担額です。

補修工事が免責金額を下回った場合は、火災保険は適用されません。

火災保険の免責金額は、保険会社のプランから自分で選択するため、人によって異なります。


保険会社別火災保険の提供範囲

保険会社別火災保険の提供範囲比較表
火災 落雷 風災 雪害 水害 落下 水漏れ
東京海上日動火災保険株式会社
トータルアシスト住まいの保険
損害保険ジャパン株式会社
THE すまいの保険
セコム損害保険株式会社
セコム損保の火災保険
ソニー損保株式会社
ネット火災保険
楽天損害保険株式会社
ホームアシスト
SBI損害保険株式会社
日新火災海上保険株式会社
住自在
三井住友海上火災保険株式会社
すまいの保険
AIG損害保険株式会社
ホームプロテクト総合保険
あいおいニッセイ同和
損害保険株式会社
タフ・すまいの保険
県民共済
新型火災共済
県民共済
新型火災共済
全労済
住まいる共済
火災 落雷 風災 雪害 水害 落下 水漏れ

〇:すべてのプランで補償範囲内
△:プランによっては補償されません
×:すべてのプランで補償されません

どの保険会社も、自然災害を提供範囲にしているプランがあります。
そのため、建物の状況によっては、火災保険で外壁塗装費用をカバー出来る可能性があります。

保険会社別火災保険の免責金額(自己負担額)比較表
免責選択可能金額
東京海上日動火災保険株式会社
トータルアシスト住まいの保険
0円・5千円・3万円・5万円
損害保険ジャパン株式会社
THE すまいの保険
0円・1万円・3万円・5万円・10万円
セコム損害保険株式会社
セコム損保の火災保険
3万円・5万円・10万円・20万円
ソニー損保株式会社
ネット火災保険
0円・3万円・5万円・10万円
楽天損害保険株式会社
ホームアシスト
0円・1万円・3万円・10万円・20万円・100万円
SBI損害保険株式会社 0円・1万円・3万円・5万円・10万円
日新火災海上保険株式会社
住自在
0円・5万円・10万円
三井住友海上火災保険株式会社
すまいの保険
0円・1万円・3万円・5万円・10万円
AIG損害保険株式会社
ホームプロテクト総合保険
0円・20万円
あいおいニッセイ同和
損害保険株式会社
タフ・すまいの保険
0円・1万円・3万円・5万円・10万円
県民共済
新型火災共済
10万円
県民共済
新型火災共済
10万円
全労済
住まいる共済
0円

免責金額(自己負担額)はほとんどの火災保険で選択制のため、免責金額を少なく設定していれば、それだけ保険金が多くなります。

外壁全体を塗装するような損害が発生した場合は、免責金額をよほど高く設定していない限り、ほとんど保険金で外壁塗装可能です。

結論

どの保険会社が提供する火災保険も、建物の状況によっては外壁塗装費用をカバーできる可能性がある。


火災保険の申請の流れ

実際に火災保険を申請するときは、以下のような手順で行います。

火災保険の申請の流れ

  1. 業者に連絡して、破損箇所の確認
  2. 業者に見積書を作成してもらう
  3. 保険会社に申請
  4. 保険会社の指示にしたがって、必要書類を用意
  5. 必要書類を保険会社に送る
  6. 保険会社の鑑定人が自宅を調査し、受給の可否と補償金額を決定
  7. 受給が決定した場合、保険会社が私たちに保険金支払い

ちなみに上の4で、火災保険の申請に必要な書類は以下の通りです。

・保険金請求書
・修理内容の見積書
・被害がわかる写真

しかし、具体的にどのような写真を用意するのか、請求金額はいくらにすればよいのかなどは、個々の状況により異なります。

しかも、鑑定人による審査に通らなければ火災保険は支給されないため、申請の仕方を誤ると、保険金が1円も下りてきません。

そのため、火災保険の申請は、段取りを含めて申請のサポートをしてくれる会社を利用するのが無難です。

火災保険申請サポート会社を利用する際の注意点

火災保険の申請手続きは被保険者が行う必要があります。

火災保険の申請代行は契約違反であり、申請自体は必ず被保険者(契約者)が行うという決まりがあるからです。

そのため、
「火災保険の申請は弊社が行います」
と火災保険の申請代行を申し出る業者には注意すべきです。

ただし、火災保険の申請サポートをしてもらうこと自体に、問題ありません。
保険金取得の確実性を重視し、かつ保険金申請の手間を省きたい方は、火災保険申請サポート会社の利用をおすすめします。

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火災保険で外壁塗装をするデメリット

火災保険は車両保険と違い、何回申請しても保険料が上がることがありません。
そのため、外壁塗装に火災保険を適用すること自体に、デメリットはありません。

ただし、「保険金利用のリフォーム」に関するトラブルは発生しています。

火災保険を利用したリフォームのトラブル

国民生活センターから寄せられた相談として、解約料として保険金の50%を請求されたり、代金を前払いしたのに着工されないこともあるようです。

このようなトラブルに巻き込まれないためには、以下の宣伝文句を言う業者には近づかないことです。

「無料で修理できます」

保険金がおりて修理費用が無料になる可能性はありますが、契約内容をしらない第三者が「無料で工事できます」とは絶対に言えないのです。
無料で修理できるかどうかは、保険の内容をよく確認し、保険金が実際に下りないが限り、わかりません。

また、家屋の状況を見ずに「無料で修理できます」ということも言えません。

保険対象になるのは自然災害による損傷で、経年劣化による損傷は保険の対象にはなりません。
そのため、実際に現場で状況を確認しなければ、保険金が下りるかどうかも判断できません。

施主が自然災害による破損ではないと伝えても、業者のほうで誤魔化すこともあるようです。
虚偽申請は保険会社との契約違反になります。
虚偽の理由での申請を進められた場合は、必ず断ってください。


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