外壁のチョーキング 原因と対処方法

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外壁のチョーキング 原因と対処方法

この記事のもくじ
  1. チョーキングとは
  2. 外壁にチョーキングが発生する原因
  3. 外壁のチョーキングへの対処法
  4. チョーキングを防ぐには

1.チョーキングとは

チョーキングとは、外壁の塗装表面が太陽にさらされている際、紫外線・熱・水分・風等により、塗装面の表層樹脂が劣化し、壁を触ったら手の平に白い粉が付いてしまう状態のことを言います。

別名、白亜化現象ともいいます。

白い粉の正体は、「顔料」です。
塗料の中には、「顔料」という、着色のための原料が含まれています。

外壁塗装では、粉状の顔料に、樹脂や添加剤を加えて液状にしたものを塗ります。
加えられた樹脂や添加剤が、紫外線などで劣化し、分解されていくと、顔料が粉状にもどってしまい、粉が発生します。


2.外壁にチョーキングが発生する原因

チョーキングは紫外線・熱・水分・風等にさらされて、外壁表面が年月を経て劣化してしまうことで発生します。

また、立地条件に応じた耐候性のある塗料を用いていないと、塗装の劣化を早め、チョーキングが発生しやすくなります。


3.外壁のチョーキングへの対処法

チョーキング現象で発生した白い粉状の顔料は、塗装のメンテナンス前に綺麗に洗い落とす必要があります。

顔料がついたまま、上から塗装すると、新しく塗った塗膜の密着度が低くなってしまい、塗膜の剥がれに繋がってしまうからです。

なお、チョーキングの洗浄は、外壁の種類によって方法が違います。

外壁がサイディングの場合の洗浄
高圧洗浄機を使うと、サイディングのつなぎ目部分から水が浸入してしまう事があり、雨漏りする場合があります。そのため、強い水圧を掛けないホースとブラシなどでの洗浄が適しています。

外壁がモルタルの場合の洗浄
サイディングのようにつなぎ目が無いモルタル外壁は、高圧洗浄機を使って洗浄を行います。
強い水圧をかけても建物の中に水分を与えずに済みます。
ただし、ひび割れが発生している場合は、水圧の影響で建物の中に水を浸入させてしまいますので、ホースでの洗浄をするようにしましょう。
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チョーキングを洗浄すると、白い水が流れます。
白い水が流れなくなったら、チョーキングの粉が綺麗に落ちた証拠となります。
綺麗に洗い流した後、塗装のメンテナンスとなります。

なお、チョーキングを洗い落とすだけでは、塗装がはがれて外壁の耐久性が落ちている状態は変わりません。洗浄は必ず外壁塗装とセットで行うようにしてください。


4.チョーキングを防ぐには

チョーキングを防ぐ対策は、残念ながら存在しません。
チョーキングは経年劣化による自然現象だからです。

発生の時期を遅らせる事はできても、発生そのものを防ぐ方法はありません。
重要なのは「チョーキングをどうやって防ぐか」ではなく、
「チョーキングをいかに早く発見できるか」です。

チョーキング現象が深刻化すると、立地条件と下地の相性が悪い場合など、最悪の場合は壁が腐る事にもなりかねません。  
1年置きなど年単位で外壁のチェックをする事で、事態の深刻化を防ぐ事につながります。  

チョーキングを遅らせるための対策は、大別すると2つです。

1つは立地条件に合った塗料選び、もう1つは定期的な外壁チェックです。
これらによって、チョーキングの発生を遅延させつつ、また早期に適切な対応を取る事が可能となります。

チョーキングを発見した場合、洗浄はできても個人での外壁塗装は、隣家へのペンキ付着、高所での作業など、危険が伴いますのでおすすめできません。
速やかに外壁塗装業者に依頼してください。

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